厚生労働省によれば、2024年の平均寿命は女性87.13年、男性81.09年だそうです。
という生者の統計は別にして、考古学や歴史の専門家の間では「死人の寿命は300年」と言われています。
考古学者などは遺跡を発掘することが多いのですが、土の中から出てくるのは遺物だけでなく、ご遺体との対面もあります。
ご遺体が100年くらい前に埋葬されたのであれば、土の中に着衣や頭髪などがまだ残っているのだそうです。
土の様子もなんとなく湿って生臭さがあり、なんとなく生前の面影が感じられるため、発掘者にとってちょっとツライものがあるそうです。
埋葬されてからの時間が長くなればなるほど、ご遺体は骨だけになり、土もさっぱりとした状態になります。
この状態になるのに大体300年が必要だということです。
ご遺体が「ガイコツ」という遺物になるまで300年、これが死人の寿命です。
砂漠地帯のように乾燥した地域であれば300年はかからないかもしれませんが、湿度の高い日本では300年以上かかるようです。
さてさて移民問題に絡んで、土葬墓地の話題が聞こえてきます。
土葬後も地中で300年以上「死人としての寿命」が続きます。
ご遺体が復活して減ることはないので埋葬される人数は増え続けていきますが、土葬推進派の方達はこのことをどうお考えなのかな?と…
土葬による衛生管理も重要ですが、地中での300年を霊はどのように過ごすのかにもちょっと思いを馳せてみたいことだと思います。
一人の人が生まれて土に還るまで約400年のスパンがあります。
そう考えると人は死んだら終わりではないし、死んでからの方が「寿命」が長いんですね。