ある中年の方から名づけを依頼されました。
赤ちゃんの名づけや開運のための改名ではなく、苗字と名前をセットで、自分の名前を新しくつけたいとのことでした。
創氏までするのはかなりレアなケースですが、ペンネームのように仕事で使う名前ならばさもありなん、と貴taka理解しました。
そこで仕事が上手くいくような開運ネームにするために仕事内容や希望などについて尋ねたのですが、帰って来た答えは…
仕事や日常生活では新しい名前は使わない
新しい名前は取引の契約(契約書のサイン)のためにだけ使う
とのことでした。
え???
仕事で使わない?
契約書の署名時にだけ使う名前?
それって「偽名」では?
偽名で契約をするということは取引相手を欺くことになり、大きな問題を孕みます。
貴takaが名づけた氏名を、第三者に公表や登録するなどしてちゃんと本人であることを特定できるようにするのかなどを尋ねました。
本人が特定できない名前、誰のものでもない名前が独り歩きしているのはどう考えたって健全な社会ではありません。
また「名前」そのものの軽視で、バチ当たりなことです。
結局、その方は名づけを諦めて帰っていかれました。
今になって考えればその方は外国人で、通名として日本人風の名前を利用したかったのかもしれません。
でも貴takaが偽名の契約書作成の片棒を担がなくて済んだのは良かったと思っています。
その後その方が「偽名」を作られたかどうかはわかりません。
けっこう身近に「本当は誰なのかわからない人」が存在している可能性ってありそうです。
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